【飲みやすいモカ】
モカは産地の違いによって、多少の味の差があります。大まかに言うとイエメン産とエチオピア産とに分類できます。どちらも苦味が少なくさっぱりとした味わいが特徴となっています。また、全体的に酸味が他の産地よりも強く感じられる傾向があります。
【イエメン産の特徴】
その中でも、イエメン産のモカマタリは酸味がより強いのが特徴です。同時に香りがフルーティーでとてもはっきりとしたものとなっています。エチオピア産のものの中でも、モカアビシニアは甘みが強く出ていて、マイルドな味わいを感じられます。また、モカハラーは高級ブランドとして扱われることが多く、高貴な香りが特徴となっています。モカイルガチェフェはフルーティーさが最大の特徴となっています。さわやかな香りと共に、甘味も酸味も十分にあって果実感があり魅力的です。こうしたそれぞれの産地による違いを理解した上で選ぶのが、モカの豆選びのコツです。
【ローストについて】
その上で、ロースト具合を確認しましょう。浅煎りのものは、モカが持つ酸味や香りの高さが強調されますので、これを味わいたい人にはベストです。一方で、日本人は酸味の出るコーヒーを好まない人が多い傾向にあります。そのため、浅煎りのモカだと酸味が他の種類よりも強調されるので、浅煎りだと敬遠される可能性があります。その場合は、中煎りくらいのバランスを求めるのも良いでしょう。深煎りだとフルーティーな香りが、チョコレートのような香りに変化して、また違った魅力を表現してくれます。