エチオピアにも茶道がある
モカの生産国として知られているエチオピアですが、コーヒー発祥の地とも言われています。コーヒー文化の歴史も古く、飲み方には作法があり日本の茶道にも通じる部分があります。結婚式など人が集まるときに、カリオモンという伝統的な作法にのっとった儀式がおこなわれます。まずは、コーヒーを入れる前にお香を焚いて部屋を清めます。次に、炭火コンロを使用して抽出をしていきます。その後、ゆっくり時間をかけて、小さめのカップに3杯ずつのコーヒーが振る舞われます。
上質なコーヒーを楽しむ
モカの由来にもなっているイエメンなどの生産国ですが、経済が乏しい国も多く、コーヒーは不良豆などを食用として摂取するだけで、楽しむという文化がない国もありました。ですが、近年の経済の成長などにより上質な豆を楽しむ文化が拡がりつつあります。美味しいコーヒーが楽しめるカフェが急増している国も増えています。イエメンでは、ギシルと呼ばれ古くから飲用される習慣がありましたが、近年では上質な豆を使用し、スパイスを加えて味を楽しむなどコーヒーを取り巻く状況に変化が起きています。
イタリアにもあるモカ
イタリアにもモカと呼ばれるものがあります。イタリアには、マキネッタという抽出する器具があります。このマキネッタで淹れたコーヒーをモカコーヒーと呼ぶことがあります。要するに、豆や産地を問わずマキネッタで淹れたコーヒーのことをモカと呼びます。
