モカに多く含まれるクロロゲン酸
コーヒーの成分で一番有名なものはカフェインですが、その他にクロロゲン酸と呼ばれる成分があります。クロロゲン酸とはポリフェノールの種類の1つです。ポリフェノールは体に良いことが広く知られています。コーヒーには、紅茶や緑茶と比べると約2倍の量が含まれています。なかでも、モカコーヒーには特に多く含まれており、エチオピア産のモカ・シダモには6.04%とクロロゲン酸が非常に多く含まれています。
クロロゲン酸の効能
日本人はコーヒーを飲むことにより、ポリフェノールの総摂取量の半分を摂取しています。このポリフェノールに含まれるクロロゲン酸には驚くべきパワーが秘められています。動脈硬化などの血管の病気の防止や、体を酸化しにくくするアンチエイジングとしての作用、食後に血糖値を抑える効果などさまざまな効果をもたらしてくれます。実際に糖尿病の方でもコーヒーをよく飲む人は、糖尿病を引き起こすことが減ったと研究されています。
効果的なコーヒーの摂取
クロロゲン酸は焙煎時間が短いほどコーヒーに含まれる量が増えます。よりたくさんのクロロゲン酸を摂取するために、コーヒー豆は浅煎りで焙煎するほうが良いでしょう。また、クロロゲン酸の量を減らさないために、お湯の温度は95度の熱めの温度で、ペーパードリップをすると量が多いとされています。最後にコーヒーを飲む時間として、血糖値が上昇しやすいタイミングの食事中や食後に飲むのが一番良いとされています。