日本のモカ文化

イエメンのコーヒーの代名詞であるマタリ

日本では、イエメンのコーヒーはモカ・マタリの名称で広く知られています。フルーツのような酸味と甘味のバランスがよく、ワインのような独特で上品な香りが特徴のコーヒーです。酸味があまり得意ではないとされる日本人にも受けいれやすい酸味で、日本でも根強い人気です。しかし、内戦の影響や値段も高価であるため日本ではあまり流通していません。

 

日本で流通量が一番多いモカ

日本でもっとも流通しているモカコーヒーがモカ・シダモです。エチオピアが生産国の豆で、イルガチェフェやハラーと並ぶエチオピア産コーヒーの三大ブランドのひとつです。酸味は強いですが、口当たりがよくまろやかで飲みやすいのが特徴です。爽やかな酸味を感じられる独特の香りで味との相性が良いとされています。流通量も多く、他のコーヒーとのブレンドに使用されることも多くあります。

 

カフェモカとの違い

モカといえばカフェモカを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。よく似ていますが、モカコーヒーとカフェモカはまったく別の飲み物です。モカコーヒーは、豆を出荷する港に由来し、そこで船積みされていた豆の品種を指しますが、カフェモカは、コーヒーにチョコレートやなどを入れた飲み物のことを言います。モカコーヒーの豆を焙煎するとき深煎りすると、チョコレートのような風味に感じることがあり、それと似ているためにカフェモカと呼ばれるようになったとされています。