モカとしても知られるエチオピアのコーヒー産業

 

エチオピアにおけるコーヒーの経済

モカが代名詞ともなっているコーヒー豆の産地であるエチオピアですが、コーヒー発祥の地としても知られています。現在でも、エチオピアではコーヒーに関連する産業は世界のコーヒー市場で3%のシェアを持ち、エチオピアでは経済を担う重要な存在となっています。経常をされる収入の60%を占めており、コーヒーに関連する産業により生計を立てている人は1500万人ほどがいると推測されています。

 

コーヒーの産出国エチオピア

エチオピアは、世界でも有数のコーヒー豆の生産国として知られています。世界で第7位の産出国であり、アフリカではトップの生産量を誇っています。生産されたおよそ半分は国内で消費されており、消費量も高い国です。国外への輸出に関しては、輸出全体の半数を占めているヨーロッパやそれぞれ約4分の1を占める北アメリカや東アジアが主要なマーケットです。生産を行う農家は、小規模に分散しており、現在でも主に手作業でおこなわれています。

 

地域ごとの品種

地域ごとに品種があり、代表的なものではシダモやハラールといった品種があります。地域ごとの品種は商標とされており、商標権はエチオピアの政府が保有しています。

シダモが産地の豆は、小粒で灰色がかっており爽やかな酸味のある香りが特徴です。イルガチェフェやグジが産地の豆もシダモに含まれており、品質が高いとされています。

ハラール産の豆は、最古のコーヒー豆のひとつとされています。非常にフルーティでワインのような風味があり、豆は黄緑色で中くらいのサイズをしていることが特徴です。