コーヒーの焙煎効果
緑がかった生の状態から、一般にイメージされる乾燥した黒っぽいコーヒー豆となるまでには、焙煎の工程が挟まれます。焙煎することによって、コーヒー豆に酸味や苦味などの深みが生じるのです。コーヒーのいい香りも、焙煎しなければ現れません。焙煎とは、コーヒーをコーヒーたらしめるための欠かせない工程です。
焙煎の方法
コーヒー豆の焙煎には、直火を使うか、熱風にするかで大きく分かれます。直火式であれば、直接火で炒ることになります。手網でも可能であり、または穴あきドラム缶での焙煎もできます。むらができやすいですが、味が良くなりやすい方法です。
熱風式であれば、文字通り、直火でなく熱風を使用して焙煎していきます。こちらもドラム缶に豆を入れ、高温の熱風をかけていきます。ムラが直火式よりも少なくなる方法で、焙煎時間の調整もしやすいです。しかし、味の特徴はあまり強く出ない方法になります。
中には半熱風式という、穴がないドラム缶で直火と送りこまれる熱風によって焙煎を行う方法もあります。熱風よりも少ないですが、直火よりは多くの量を焙煎できます。
その他、炭火式、ダブル焙煎の方法もあります。炭火式とは炭を熱源にする方法であり、ダブル焙煎は途中で一度作業を止めて冷やし、また焙煎を続けていく方法になります。
焙煎は自分たちでもできる
大型焙煎機がなくても、家庭でコーヒーの生豆さえ手に入れたら、焙煎作業に取り掛かることができます。コーヒー提供店舗では、少量の直火式焙煎を行っていることもあります。品質を左右する焙煎工程が優れているならば、私たちはさらにいいコーヒーを飲むことができるでしょう。