アラビカ種
コーヒー豆は、まず大まかに3つの品種によって分けられています。その筆頭がアラビカ種です。モカやキリマンジャロなど、よく耳にする品種は全てこのアラビカ種に含まれています。レギュラーコーヒーとして飲まれているコーヒーの大半がアラビカ種です。そこから、さらに細かく品種を分けていきます。このアラビカ種だけで、70種以上の品種が確認されています。突然変異で新種が発見されることもありますが、品種改良も頻繁に行われています。
カネフォラ種
インドネシアやベトナム、アフリカ諸国などで生産がされている品種です。アラビカ種に比べると含まれるカフェインが多く苦味やロブスタ臭と呼ばれる独特の香りがあり風味が劣るため、非常に安価で取引がされています。ブレンドに使用されることが多く、私たちの身の回りでは、インスタントコーヒーなどによく使用されています。含まれる品種も少なく、ロブスタ種が主な品種です。そのため、現在ではロブスタ種の方が認知度が高く、ロブスタ種をカネフォラ種と同義として扱われています。
リベリカ種
幻とも言われる品種です。世界の流通量の1%にも満たないほどしか流通していません。病気に弱く、環境によっては育ちも悪いため収穫量が少ないためです。ただし、味も良いわけではなくアラビカ種に比べると劣ります。商品にならないのであまり流通していないという見解が一般的な認識とされています。現状では、生産地の現地の消費用として利用されたり、品種改良や研究として用いられるのが主になっています。