イタリアにもあるモカコーヒー
モカというと中東やアフリカなどを思い浮かべることが多いと思いますが、イタリアにもコーヒーにはモカと呼ばれるものがあります。イタリアでは、モカ・ポッドと呼ばれる抽出器具を使用して淹れたコーヒーのことを、モカコーヒーと呼ぶことがあります。ちなみに、モカ・ポッドは日本では、マキネッタという名前で知られています。
モカ・ポッドとは
モカ・ポッドは、各家庭に一台はあると言われるほど、一般の家庭にも広く普及しています。エスプレッソはマシンを使用し高圧式で抽出することが多いですが、こちらは直火式で抽出をします。イタリアでは、エスプレッソマシンで淹れたものはエスプレッソと呼んでいますが、マシンを使用せず直火方式で抽出したものは全般的にモカと呼んでいます。
モカ・ポッドでのコーヒーの抽出
モカ・ポッドによる抽出は、水を使用し沸騰させることにより発生した水蒸気の圧力を利用して抽出するメカニズムとなっています。器具の内部は、3層に分かれています。熱を加えることにより発生した蒸気圧により水が吸い上げられる原理を利用し、一番下の層から中央の層のコーヒー粉とフィルターを通し、一番上の層に抽出されたコーヒーが入る仕組みになっています。日本でも、マシンを使用せず火に掛けるだけでエスプレッソを作ることが出来るため、アウトドアの際に使用するケースが増えているようです。味わいも、マシンで淹れたものより、より濃厚なテイストとなります。