モカの特徴と淹れ方のポイント

【産地による違い】

モカの産地はイエメンとエチオピアです。どちらもアフリカ産の豆ということで、その味わいや香りのベースは似通ったところがあります。しかし、この二つの産地の豆は、それぞれ見た目が多少違います。エチオピア産のコーヒー豆は、若干細長い形状をしていてスリムな印象があります。一方のイエメン産の豆は楕円形でより丸みがあります。そして、エチオピア産と比べると小さめの粒であることが多いです。

【味と香りで見分ける】

一口にモカと言っても、それぞれの産地によってブランド名が付けられています。たとえば、イエメンのモカの場合は、モカマタリというブランドで売られています。エチオピアのものだと、モカアビシニアやモカシダモといったブランドがあります。それぞれのブランドによって味や香りは当然異なりますが、全体的には香り高くフルーティーなさわやかさを感じられるのが特徴です。酸味の強さはブランドによって違い、イエメン産の方が酸味が強い傾向があります。

【淹れ方の工夫】

こうした違いがありますので、豆を選ぶ時にも自分の好みに合わせることが大事です。そして、淹れる時にはその魅力を引き出せるような淹れ方を工夫したいところです。モカは香りの良さが魅力という部分が大きいので、それを強調するための多少低めの温度がおすすめです。90度くらいを上限として、好みによってはさらに低い温度でドリップする方もいます。ゆっくりと蒸らした後に、抽出にも多少時間をかけて丁寧に淹れていくことがポイントです。