【ベトナムコーヒーの特徴】
ベトナムコーヒーはその名の通り、ベトナムでよく飲まれるコーヒーのスタイルです。その全体的な特徴としては、充実感のある甘さとかなり濃厚に淹れられたコーヒーのバランスです。かなり甘めに作られますので、何か甘いものと一緒に楽しむというよりも、それ自体がスイーツのような感覚で飲めるのが印象的です。
【独特の甘さが魅力】
この甘さの秘密はコンデンスミルク、練乳を入れているというところにあります。ベトナムでは、もともとロブスタ種のコーヒー豆が生産されていました。この豆は他の種類に比べると苦みが強調された味となっていますので、そのままだと飲みづらいと感じることもあります。そのため、バランスを取るためにより甘さとコクが出るコンデンスミルクを足すようになりました。また、ベトナムでは昔、あまり牛乳を手に入れるのが難しかったため、保存がきいて入手しやすいコンデンスミルクが使いやすかったという事情も関係しています。
【淹れ方】
ベトナムコーヒーを淹れるには、独特の器具を使います。カフェフィンと呼ばれるもので、若干フィルターが粗めに作られているのが特徴です。そのため、コーヒーの粉は中挽きか、それよりも荒いものを使います。小さめのカップに、まずコンデンスミルクを入れて、その上からカフェフィンを使ってコーヒーを淹れていきます。
コンデンスミルクとコーヒーそのものの二層になりますので、好みで最初から混ぜて飲むこともできますし、そのまま飲み始めることもできます。混ぜないと、最初はコーヒーそのものの味わい、その後甘い満足感の強いミックスされたベトナムコーヒーを楽しめます。