【ローストの意味】
コーヒーは生の豆の状態だと、薄い緑色をしていて乾燥させることで薄茶色になります。その後、焙煎してよく見る焦げ茶色になってきます。どんな淹れ方をするにしても、使用する豆は必ず焙煎もしくはローストされています。生豆の状態では、コーヒーの味わいを楽しむことができないからです。
コーヒー豆は焙煎という工程で熱を入れ、乾燥させることによって初めて味や香りが出てきます。また、独特の苦みもこの焙煎という作業によって生まれます。そして、焙煎の度合いによって、かなり味わいと香りに差が出てきますので、コーヒー好きならこだわりたいところです。スーパーなどで販売されているコーヒー粉の商品であっても、焙煎度合いの異なるものが売られていて、気軽に違いを楽しめます。産地や豆の種類と共に、気軽に味わいの差を試すのに良いポイントですので、まずはロースト具合に注意して選んでみましょう。
【ローストの分類】
かなり大雑把に分類すると浅煎り、中煎り、深煎りの3つに分けられます。浅煎りが最もローストしている時間が短く、薄い茶色です。酸味が強調されてさっぱりとした味わいになります。フルーティーな香りも強調されますので、さわやかさを求める人にぴったりです。
【一般的な度合い】
中煎りは一般的な焙煎度合いで、いわゆるコーヒーらしい色合いをしています。酸味もほどよくありながらも、苦みはしつこくなく万人受けする味わいです。また、焙煎による高い香りが出るので、ドリップしている時の香りの良さが際立ちます。深煎りは、コクが出ることと酸味が感じられないというメリットがありますが、苦みが強くなります。