喫茶店という世界的なコーヒー文化の歴史

私たちにとって喫茶店やカフェは生活に密着した身近な存在でしょう。仕事の打ち合わせや友人との待ち合わせ、小腹がすいたときの腹ごしらえにも利用されます。いろいろな目的で訪れる喫茶店の主役はコーヒーです。しかしながら、コーヒーは昔から現在のようなスタイルで消費する飲み物であったわけではありません。

・コーヒーは食べ物だった!?

コーヒーが消費され始めたころは、飲み物というよりは食べ物として人々に親しまれていました。潰した実に脂を加えて団子状にしたものを食べていました。後になって、実と葉を煮込んだ煮汁を飲むようになります。この頃から食べ物から飲み物へと消費の仕方が変化していきました。現在のように豆をいり、煎じて飲むようなスタイルになったのは、13世紀に入ってからです。

・世界初のコーヒーショップはエジプトから

コーヒーの消費はイスラム教圏を中心に広まっていきました。そして1510年ごろに、エジプトのカイロで世界で第1号となるコーヒーショップがオープンしました。それから40年ほど経過したところで国が変わり、トルコの首都であるコンスタンチノーブルで有名なコーヒーショップ「カヴェー・カネス」がオープンしました。当時は煎ったコーヒー豆を臼で挽き、煮だしたものを消費するというスタイルが一般的でした。

・中東の風景を思い深べながらコーヒーを楽しむ

喫茶店やカフェでコーヒーを飲むときには喫茶店のルーツを思い浮かべながら飲むと、美味しさや味わい深さも違ってくるでしょう。