コーヒーチェリーってなぁに?

◇コーヒーチェリーって?

コーヒーチェリーとは、完熟したコーヒーの実の状態を指しています。コーヒーの実は摘果可能状態になると、赤く熟していきます。この状態がサクランボに似ていることから「コーヒーチェリー」と呼ばれるようになりました。コーヒー豆は、コーヒーノキの実の種子です。この関係性を覚えておくと、コーヒーチェリーについても興味がわいてくるでしょう。

◇コーヒーチェリーは食べられる!

コーヒーチェリーの果肉の存在はコーヒー豆を輸入に頼っている日本ではほとんど知られていません。生産国で果肉と種子を分けて生豆の状態で輸出してしまうので、なじみがないものとなっています。
コーヒーチェリーの果肉は食べられます。しかし、果肉が少なく傷がつけばすぐに傷んでしまいます。もとより果肉そのものにカフェインが含まれているので、数多く食べることはできないでしょう。こういった理由から果肉のみでの流通はあまりありません。

◇コーヒーチェリーのお茶にも注目!

日本でもコーヒー生産に力を入れる人が増えてきました。小規模ながらご当地コーヒーを生産している地域では、生産の過程で捨ててしまうコーヒーチェリーの果肉に着目し飲み物を作った人も見られます。「カスカラコーヒーティー」というもので、コーヒーの副産物であるコーヒーチェリーの果肉や皮を乾燥させて作ったものです。イエメンなどでも同様の製法で作られているといわれています。SDGsが叫ばれている昨今、捨てるものを少なくする取り組みとしても注目されてます。