グラインドがうまみの決め手です

◇コーヒーを抽出するために

焙煎後のコーヒー豆のうまさを引き出すために粉状にしなければいけません。この過程を「粉砕(グラインド)」といいます。豆を挽いて粉状にするには、すりつぶしや、刻む方法が用いられています。粗挽きだと大味に、細引きだと苦さが際立つ濃いめのコーヒーが抽出されやすくなります。市販されているコーヒー豆は、コーヒーメーカーなどでも抽出しやすい中挽き~中細挽きのものが多いのが特徴です。

◇どのような機械を使うの?

グラインドでは、コーヒーミルやグラインダーと呼ばれるものが使われます。すりつぶすタイプのもの、カッターでカットしていくタイプそれぞれがあり、好みに応じて選べます。すりつぶすタイプはギアを変えることで挽き具合を変えられます。カットするタイプは使用時間によって挽き具合を変えていきます。ポイントは、粉状にしたとき、コーヒー豆の大きさがそろっていることにあります。豆の大きさを均等にしたい場合は、すりつぶすタイプがおすすめです。電動ミルなどは、中細挽きなど細かめの粉状にしたいときに威力を発揮してくれます。

◇挽き具合で使う器具も変わる

豆を粉状に挽くのは、お湯に接する面積を多くして抽出しやすくするためです。しかし細かく挽くことで、油分や雑味も出やすくなります。そのため、挽き方に応じた抽出器具を用いて短時間で味を引き出す工夫が必要なのです。
細挽きはウォータードリッパーや蒸気を与えるエスプレッソに最適です。また、粗挽きはボイル抽出など変わった抽出法がお勧めになります。