グアテマラ産コーヒーの特徴

グアテマラでのコーヒー生産

グアテマラは現在、世界の生産量の2.4%を占める世界10位のコーヒー生産国です。とはいえ、生産能力は大幅に低下しています。

1999年から2003年にかけて、世界的なコーヒーの過剰生産と低収量コーヒーの需要減が価格に大きな影響を与え、多くの大規模生産者が他の作物に切り替えたのです。グアテマラの生産量の50%は小規模生産者によるものと言われています。

コーヒーは100年以上にわたってグアテマラの経済を支えてきました。現在、グアテマラのコーヒー産業を支えているのは約12万5千人のコーヒー生産者であり、コーヒーはグアテマラの主要な輸出品の一つであり、農業輸出収入の40%を占めています。

 

グアテマラコーヒーの歴史

グアテマラにコーヒーが伝わったのは、イエズス会の宣教師によるものと考えられており、18世紀半ばにはコーヒーが栽培されていたという記録が残っています。とはいえ、隣国のエルサルバドルと同様に、コーヒーが重要な輸出作物となったのは、19世紀半ば以降のことです。

経済活性化のために様々な政策がとられたことや、1871年には大統領による大規模な土地の民営化が行われ、大規模なコーヒー農園が作られました。

 

グアテマラコーヒーの特徴

グアテマラは高地に位置し、300ものユニークな気候の恩恵を受けています。ほとんどの地域で一定の雨量があり、ミネラル豊富な土壌があります。グアテマラのコーヒー豆は、ほとんどがアラビカ種です。グアテマラの品種は大きく分けて、伝統的な品種と新しい品種の2つのグループに分けられます。

また、グアテマラのコーヒーは標高によって分類されていて、標高が高いほどグレードが高いとされています。最高級のコーヒー豆は標高1350メートル以上の高地で育てられた豆で、甘い香りとコクのある飲み口が世界中で愛されています。