タンザニア産コーヒーの栽培事情とは

タンザニアとはアフリカの国で、エチオピア、ケニアよりも南に位置します。赤道がケニアとウガンダを通っているため、それよりも南方にあるタンザニアは南半球ということになります。

一人当たりの国民総生産は約1500ドルで、これは「最貧国」のレベルに相当します。月100ドル程度の給料しかもらえないと考えると、その貧しい度合いが想像しやすいと思います。ちなみにタンザニアは、国民総生産の半分以上が農業で占められている農業国になります。

 

タンザニアのコーヒー栽培

今から約300年前、ウガンダのブニョロ族がビクトリア湖西岸のブコバ地方にコーヒーの種を持ち込んだと言われています。

20世紀初頭、ドイツの植民地となったタンザニアでは、換金作物としてのコーヒーの栽培が盛んになり、特にブコバ地方が中心となってコーヒー栽培が行われました。1990年代前半にはタンザニアにおけるコーヒー栽培から販売に至るシステムが改善され、生産者が流通会社を通すことなくコーヒーを直接販売できるようになりました。

 

タンザニア産コーヒーの味

タンザニアのコーヒーは、柑橘類を思わせる甘味と、さわやかな酸味が特徴です。やや深煎りのストレートコーヒーは、酸味と苦味のバランスが絶妙です。同時に適度なコクと甘みがあり、爽やかな飲み心地です。タンザニアコーヒーはストレートで飲むのが一番おすすめで、ブレンドのベースに使用されることは少ないでしょう。

 

タンザニアコーヒーの特性と栽培条件

アフリカ東部に位置するタンザニア。アフリカ最高峰のキリマンジャロ山を抱え、その麓の農園(標高約1,500~2,500メートルの高地)でコーヒーが栽培されているため、独特の香りが楽しめます。