◇コーヒーの精製方法【ウォッシュド】
収穫されたコーヒーチェリーはそのまま大きな水槽に投入されます。沈殿の時間を待つことで、葉や枝、石などを取り除いていきます。この工程で選別などが行われていきます。次に、果肉除去機(パルパー)と呼ばれる機械にかけて、果肉を外しパーチメント(コーヒーの生豆)の状態にします。大きな農園では機械を導入しますが、小さな農園では木製かつ手動のパルパーを使っているようです。パーチメントを覆う膜を外すために半日ほど水槽に入れて発酵分解を行います。その後、水洗いを行いきれいな生豆にします。
水分値12%程度になるまで乾燥させ、再度脱穀、麻袋に詰めて輸出されます。
◇コーヒーの精製方法【セミウォッシュド】
ウォッシュドによる精製方法とは一部工程が異なります。一番初めの水槽に入れて沈殿させる工程を省き、その後の工程はウォッシュドと同じ工程を踏みます。しかし、発酵分解の時間は省き、遠心分離の手法でパーチメントを覆う膜を外す手法をとることもあるようです。水を多く使うことなく、精製にかかる時間も少ないのが特徴です。
◇コーヒーの味は?
ウォッシュドはグァテマラや、ケニア、コロンビアなどで導入されていますが、セミウォッシュドはコスタリカなどで導入されている手法です。
ウォッシュドやセミウォッシュド精製のコーヒーは、すっきりとした風味が特徴です。キリリとした酸味と後味がシャープなので飲みやすいのが特徴です。