◇コーヒーの生産地は
生産地にこだわると、いいコーヒーについての見方が変わっていきます。コーヒー豆の多くは「コーヒーベルト」と呼ばれる赤道を中心として作られる熱帯地域が主な生産地であり、世界およそ60か国で栽培されています。エチオピアやブラジルなどは、一度は聞いたことがあるコーヒーの産地でしょう。
◇日本はどの国からコーヒー豆を輸入している?
全日本コーヒー協会が提示している統計資料を見ると、日本に向けて一番多くコーヒー豆を輸出している国はブラジルです。2019年の輸出量は155,477トンです、次いでベトナムの87,110トン、コロンビアの62,535トンになります。グアテマラやエチオピアなどは希少種の栽培が多いためか日本への輸出は少ない傾向にあります。それでも多くのコーヒーが輸入されていることがわかります。このほかの輸出国としてメキシコやニカラグアといった国も含まれています。
◇コーヒー生産国とフェアトレード
いいコーヒーを生産している国の多くは赤道直下の開発途上国と言われている地域に当たります。買取価格は1キロ当たり日本円で287円前後(全日本コーヒー協会提供:ブラジルの取引単価による)と低い水準にあります。輸出量が多くても利益につながらない現状にあります。フェアトレードとは、公平な貿易を目指して開発途上国の原料などを適正価格で継続的に購入する仕組みです。これによって、コーヒー生産国の生産者や労働者の生活改善や自立を目指すことが達成されます。いいコーヒーを飲むときは、フェアトレード認証などもチェックしてみましょう。