いいコーヒーの精製方法【乾式】

◇コーヒー豆の精製とは

コーヒー豆は、果肉の中に2粒、ピーナッツのように向かい合うような形で種が入っています。生豆として世界各国に輸出する際には、果肉を外すこととコーヒー豆の周りを覆う膜のようなものを外す必要があります。ここまでの工程が精製と呼ばれています。コーヒー豆の産地は、標高の高い山岳地帯や川の近くなどさまざまです。そのため精製方法にもいくつかの方法があります。

◇コーヒー豆の精製方法【乾式の方法】

水が少ないブラジルやエチオピアなどの地域で用いられている方法です。平地で広いスペースがある地域では天日干しによる精製方法が取り入れられています。
完熟のコーヒーチェリーは、収穫されたのちにコンクリートやビニールシートの上に広げられ、天日による乾燥が行われます。その時間は2日から3日ほど。ゆっくりと時間をかけて果肉の水分を飛ばします。
乾燥し、干しブドウのようにしわしわになったコーヒーチェリーは、脱穀の工程でコーヒー豆だけが取り出されます。脱穀が済んだコーヒー豆はそのまま麻袋に詰められて世界へ向けて輸出されます。

◇コーヒーの味は?

乾式精製は、コーヒーチェリーの果肉をつけたまま精製されるので乾燥熟成される工程でフルーティーな味わいに変化していきます。酸味などが引き出されるのは、乾式で精製されたものが多い傾向にあるといえるでしょう。手間をかけることも少なく自然に任せている精製方法でもあるので、エコの観点からもいいコーヒーといえます。