コーヒーの起源説はいくつかありますが、エチオピア起源説が有力とされています。
1:コーヒーの発見
9世紀のエチオピアでヤギ飼いの少年が、赤い実を食べているヤギを発見しました。眠気が取れ爽やかな気分になることが分かり、当時は薬としても使われていたそうです。そこから800年程はモスクで極秘に管理されていましたが、巡礼の際に訪れたインド人が持ち帰りそこから世界各地に広まりました。
2:港の名前がコーヒーに
15世紀にイエメンの港町「モカ」から世界各地へ輸出されるようになりました。対岸のエチオピア産とイエメン産の同じ品種の豆は港の名前にちなんでモカと呼ばれるようになり、さらにコーヒー自体のことを指すようになりました。18世紀のペスト流行による人口の半減や戦争などにより、コーヒー輸出は次第に無くなりました。現在モカ港での取引はほとんどありません。
3:モカから世界に
モカから世界に広まったきっかけは、ベネチアの商人が初めてヨーロッパに持ち帰ったのが始まりです。さらにオランダやフランス、カリブ海や中南米諸国へ水路を中心にして広まっていきました。コーヒーを栽培していた地域はイエメンとエチオピアにしかなく、コーヒーといえばモカという認識だったのです。今でもイタリアではコーヒーのことをモカと呼びます。
現在流通しているモカコーヒーは、品種改良せず当時の原種に近いティピカ種という豆です。コーヒーの元祖であるモカコーヒー、コーヒー好きならぜひ一度試してみたいです。