モカにはイエメン産とエチオピア産がありますが、その中でも生産地によって種類は違います。世界的に人気でモカを代表的する豆の紹介です。
1:イエメン産のモカマタリ
イエメンの標高1000~3000mの山岳地で栽培されているモカマタリは、今でも昔ながらの製法で行っています。フルーツのような強めの酸味とワインのような香りで、コーヒーの貴婦人とも呼ばれています。酸味と苦味のバランスが取れた中煎りがおすすめです。
2:エチオピア産のモカシダモ
標高2000mの山岳地帯で栽培されており、コーヒー発祥の地であるエチオピアの豆です。口当たりはまろやかで、甘酸っぱい香りが特徴です。ブレンドにモカシダモも入れれば、香りのアクセントにもなります。深煎りにしても香りやコクはしっかりと感じ取ることができます。
3:エチオピア産のモカハラー
標高2000mの山の斜面で栽培されています。丁寧に手摘みして天日干しでさらに甘みを高めたものがモカハラーです。浅煎りではフルーティーな香りと甘みを感じられ、深煎りではビターなチョコレートのような風味になります。甘口のワインにも例えられるほど芳醇でトロピカルな味わいです。
モカは産地や栽培場所によってブランドが異なります。収穫方法や土壌の状態でも味や品質に差が出てくるので、同じモカでも風味は違ったものになります。他の国では味わえないモカならではのコーヒーを楽しみたい方は、まずは人気の品種から飲んでみることをおすすめします。