いいコーヒーはカップから
スペシャルティコーヒーという高品質なコーヒーを評価する際には、カップも関わってきます。コーヒーカップとは、ただコーヒーを入れるための器であるだけではなく、飲む者にとってコーヒーの味わいにも影響が生じるのです。
カップの素材と色
コーヒーカップが綺麗であることは、誰でも当たり前にそうあるべきだと考えるでしょう。しかしながら、コーヒーカップの素材については、あまり深く考えたことのない人が多く見られます。
陶器が用いられている場合、保温効果が期待できます。白い陶器のカップは、黒色のコーヒーを見る者に濃く感じさせ、存在感を高めます。もし白でなく、ピンクだった場合は甘みを感じやすくなり、緑であれば酸味が感じやすくなるとの研究があります。コーヒーの味を語るうえで、甘みや酸味の度合いは重要なポイントです。
陶器よりも保温性が高く、冷めることによる味の劣化を防ぐ素材に、ガラスがあります。磁器も、陶器と比べると保温性が高い素材です。ガラスは中のコーヒーを透かして眺めることもでき、ラテアートの場合は眺めの味わい深さが増しもします。
おすすめできないプラスチック
プラスチックは、落しても割れにくく、便利な素材ではありますが、コーヒーカップには不向きです。なぜなら、プラスチックはにおい吸収効果があり、コーヒー用にしていればコーヒーの臭いが、他の飲料ならその臭いが次第にこびりつきます。芳香はコーヒーをたしなむにあたって無視できないものであり、プラスチックのマグカップなどはあまり使用すべきではありません。
カップにも気を配り、より良いコーヒー生活を送りましょう。