コーヒー農園からの実り
現代日本人が日々当たり前のように飲んでいるコーヒーは、多くが海外からの輸入品です。農園の敷地にコーヒーの木、正式名称コーヒーノキを植えている各地のコーヒー農園では、様々な工夫が施され、今日もより良いコーヒーづくりが目指されています。
コーヒー農園の悩み
コーヒーノキになるコーヒーチェリーは、実るまでに栄養管理や日光量管理、雑草を抜く作業などが必要となります。農園はコーヒーノキへ病害をもたらすコーヒーさび病や、コーヒーベリーボーラー、略してCBBと呼ばれる害虫にも警戒しなければなりません。コーヒーベリーボーラーはコーヒーチェリーへ穴をあけてしまうため、その名がついています。
特に、農園内に隙間なく栽培している場合は、1種類の病や害虫の発生が瞬く間に広がってしまいます。一度発生してしまったら、広がり切る前に農薬を使うなどして対策しなければなりません。コストの問題からしても、最初から発生そのものを防ぐために、コーヒー農園はコーヒー栽培の知識や技術を積み上げてきています。
農園から出荷されるコーヒー豆
苦労して生産されたコーヒーは、コーヒーチェリーから乾燥したコーヒー豆となり、世界へ出荷されていきます。基本的に、麻袋に詰められたコーヒー豆は、消費者の目から見ると生産者にまで想像が働きにくい状態で、店頭販売されたり、コーヒーとして提供されたりします。いつもたしなんでいる飲み物はどこかの農家が作ったのだと意識して飲むと、また異なる味わいをもたらしてくれるでしょう。